hitoritabitanの日記

30代独身女の旅の記録 車ありません

11月の網走知床記録④

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翌日はメインイベント、知床五湖へ。天気はあいにくの曇り。やや雨もぱらつく。が、気にしない。車がないためガイド付きツアーを申し込んでいた。車がないから送迎目的で、だったのだがこれが大大大正解となる。

8時30分にお迎え。本日のツアー、なんと参加者は自分1人だった。閑散期だからかな、ラッキー。まずはサケのウォッチング。シロサケやらカラフトサケやらみられた。シロサケは海から川に戻ってくる間に免疫が落ちて表面にカビが生えて白く見えるとか。そして川をよく見ると、端に死んだサケがたくさんいた。産卵を終えたメスらしい。命ってすごいなと実感。空を見上げると、オオワシオジロワシが。f:id:hitoritabitan:20211108214129j:plainf:id:hitoritabitan:20211108214156j:plainf:id:hitoritabitan:20211108214232j:plain

オジロワシオオワシも天然記念物。オオワシは今の時期だけ知床で見れるみたい。越冬のためロシアから飛んでくるとか。すごいなあ。羽を広げると2メートル近くある。顔がかっこいい。

死んだサケの皮を棒で突いたがすごく硬い、全く刺さらない。これも産卵後死んだメスの特徴。アイヌの人はこれを利用して、服や靴を作るらしい。

死んだサケを食べる動物はたくさんいる。ワシがつついて皮を破り中から柔らかい身が出てくると、それをカワガラス(カラスというがスズメの仲間らしい)が食べる。熊は、頭と内臓を中心に食べる。一番栄養素が高いから。どの部分が残っているかでどの動物が食べたかがわかるらしい。

サケがいるから、森の生き物が海の恵みを享受できる。サケがいなければ、知床は世界自然遺産に認定されていなかったと思うとガイドさんは言っていた。サケに敬意を払いたい。

川から車に戻る途中で熊の糞を見つけた。ガイドさんによると2.3週間前のうんちらしい。棒で突いてみたらなかなか柔らかい。どんぐりを食べた形跡を見つけられた。こんな場所まで熊がやってくるんだ。熊は時速50キロで走るらしい。そしてものすごい距離を歩くらしい。

熊には、人間は怖いものだと教えなければいけないらしい。食べ物をあげたり、人になれたりすると、熊が街にやってくる。そして射殺されてしまう。知床の人はまだ慣れているけど、熊はとにかくよく歩くから、エサを求めて平気で知床の外に出てしまうみたい。そうすると、熊に慣れていない街の人たちはパニック。結局熊が殺されてしまう。ヒグマを守るために、人は怖いものだと教えることが大事だとガイドさんは言っていた。